ラトケ嚢胞ってなんだ?
生きているうちに大手術を受ける人の割合って、ある調査によると
世界中で25人に1人。わたしが子供の頃は、40人学級が普通だった。
ってことは、同級生の1.6人だから、意外と少ないように思う。
しかも、わたしのように、同じところを3回も手術している人って
そうそう、いないんじゃないかな。
ラトケ嚢胞(のうほう)は、近年は発見される割合が上がっている
ようだけど、それは、脳ドックがポピュラーになったためらしい。
発見されても、無症状で治療が不要なことも多い。
脳下垂体のところに、胎児のときに存在していた袋が消失せずに
残ってしまっている人が一定数いて、液体を含んだその袋が
ラトケ嚢胞。
1、2センチ程度より大きくなることもあるようだけど、
大きくなれば脳の機能に影響するから、そこまで育てられる人は、
ほとんどいないんじゃないか。
ラトケ嚢胞が下垂体をプッシュプッシュするため、
下垂体機能に影響したり、その上にある視神経を圧迫し
目の見え方に影響したりと、症状が出てしまうと厄介なんです。
それじゃ、嚢胞にプシュッと穴でもあけて、液体を排出して
袋がつぶれちゃえば、下垂体機能や目の見え方が元に戻るのか
というと、そうは問屋が卸さない。長いこと圧迫されると
下垂体は変形して元に戻らず、正座したときに足が痺れて動けなく
なるように、下垂体も100パーセント働いてくれない。
下垂体は、様々なホルモンの働きをコントロールしているので
これがやられちゃうと、ホルモンが正常に分泌されないため
いろんな体調不良をきたすのです。
視野欠損や見づらさをたいしたことないと我慢して、
視神経の圧迫を開放するタイミングが遅くなれば、
元通りに目が見えなくなるかもしれないのです。
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