難病もいろいろ

病気になってわかったこと、感じたことを伝えます

ラトケ嚢胞ってなんだ?

生きているうちに大手術を受ける人の割合って、ある調査によると

世界中で25人に1人。わたしが子供の頃は、40人学級が普通だった。

ってことは、同級生の1.6人だから、意外と少ないように思う。

 

しかも、わたしのように、同じところを3回も手術している人って

そうそう、いないんじゃないかな。

 

ラトケ嚢胞(のうほう)は、近年は発見される割合が上がっている

ようだけど、それは、脳ドックがポピュラーになったためらしい。

発見されても、無症状で治療が不要なことも多い。

 

脳下垂体のところに、胎児のときに存在していた袋が消失せずに

残ってしまっている人が一定数いて、液体を含んだその袋が

ラトケ嚢胞。

 

1、2センチ程度より大きくなることもあるようだけど、

大きくなれば脳の機能に影響するから、そこまで育てられる人は、

ほとんどいないんじゃないか。

 

ラトケ嚢胞が下垂体をプッシュプッシュするため、

下垂体機能に影響したり、その上にある視神経を圧迫し

目の見え方に影響したりと、症状が出てしまうと厄介なんです。

f:id:sminamimaru:20210607230222j:plain

それじゃ、嚢胞にプシュッと穴でもあけて、液体を排出して

袋がつぶれちゃえば、下垂体機能や目の見え方が元に戻るのか

というと、そうは問屋が卸さない。長いこと圧迫されると

下垂体は変形して元に戻らず、正座したときに足が痺れて動けなく

なるように、下垂体も100パーセント働いてくれない。

 

下垂体は、様々なホルモンの働きをコントロールしているので

これがやられちゃうと、ホルモンが正常に分泌されないため

いろんな体調不良をきたすのです。

 

視野欠損や見づらさをたいしたことないと我慢して、

視神経の圧迫を開放するタイミングが遅くなれば、

元通りに目が見えなくなるかもしれないのです。

 

https://blog.hatena.ne.jp/sminamimaru/sminamimaru.hatenablog.com/subscribe/iframe