難病もいろいろ

病気になってわかったこと、感じたことを伝えます

正常性バイアス?

フルタイムで働きながら、3人の子育てと家事一切を、一人でよくこなしていたと我ながら感心する。まぁ身体はよく動くし、頑張れた。

 

しかし、とにかく疲れて疲れて仕方ない。そんな風に感じ始めたのが10年前。友人らから、それだけ忙しくしていたら当たり前だと受け流され、確かにそうだと納得していた。

 

割と酒豪の類に入るのだけれど、飲み会の最中に、どうしようもない睡魔に襲われ、居酒屋や友人宅で仮眠してしまうことが何度かあった。どんなに酔っても、明け方まで飲めるタイプだったのが、気がつくと途中で寝ているなんて、歳をとるとはこういう事かと納得させた。

 

そんなある日、突然、生理が止まった。遅れることすらなかった生理が止まるとは、いよいよ更年期のスタートか。最近の疲れや異常な睡魔も、更年期のせいだったのか!と腑に落ちた。

 

生理が止まって2ヶ月目に、更年期外来を受診した。月に一度、通院し、4度目に診察した医師から血液検査を勧められた。その翌月の受診日に、やや深刻な表情の院長から、すぐに大学病院を受診するようにと言われた。プロラクチンというホルモンの数値が異常に高く、脳下垂体に病気がある可能性があると知った。

 

身体の不調を、誰にでもある事だと納得させてしまうのもまた、正常性バイアスではないかと思う。そのせいで、わたしは1年以上もの間、脳下垂体の緊急事態なのに、老化現象だと疑いもしませんでした。